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分割印刷とはなんなのか

目次

分割印刷とは

分割印刷とは、1つの大きな画像や文書を複数枚の用紙に分けて印刷し、印刷後にそれぞれの用紙をつなぎ合わせる方法です。

たとえば、A4サイズまでしか印刷できないプリンターで大きなポスターを作りたい場合、元のデータを複数のA4用紙に分割して印刷できます。

印刷した用紙を正しい位置に並べて貼り合わせれば、プリンターが直接対応していない大きなサイズの掲示物を作ることが可能です。

ソフトやプリンターによっては、「ポスター印刷」や「タイル印刷」などの名称で呼ばれることもあります。

分割印刷の仕組み

分割印刷では、1ページのデータを複数の領域に分け、それぞれを別の用紙へ印刷します。

4分割する場合

たとえば、1つの画像を縦2つ、横2つに分けると、全部で4つの領域になります。

それぞれをA4用紙に印刷し、4枚を2×2に並べることで、1つの大きな画像として仕上げられます。

A4用紙のサイズは210×297mmです。

A4用紙を2×2で並べた外形寸法は420×594mmとなり、理論上はA2サイズと同じです。

ただし、実際の印刷ではプリンターの余白や用紙同士の重なりなどが生じるため、完成した印刷物のサイズが厳密にA2になるとは限りません。

分割印刷と拡大印刷の違い

分割印刷と混同されやすいものに、拡大印刷があります。

どちらも大きな印刷物を作るときに使われますが、意味は異なります。

拡大印刷とは

拡大印刷とは、元の画像や文書を大きくして印刷する方法です。

たとえば、A4サイズのデータをA3サイズに拡大して印刷する方法が該当します。

プリンターがA3用紙に対応していれば、1枚のA3用紙にそのまま拡大印刷できます。

分割印刷とは

分割印刷は、1ページの内容を複数枚の用紙に分けて印刷する方法です。

A4までしか対応していないプリンターでも、複数のA4用紙に分けて印刷することで、A4より大きな掲示物を作れます。

つまり、拡大印刷は「データを大きくすること」、分割印刷は「データを複数枚の用紙に分けること」と考えると分かりやすいでしょう。

実際には、元データを拡大したうえで複数枚に分けて印刷することもあります。

分割印刷と割り付け印刷の違い

分割印刷とよく混同されるもう一つの機能が、割り付け印刷です。

分割印刷は1ページを複数枚に分ける

分割印刷では、1ページのデータを複数枚の用紙に分けて印刷します。

大きなポスターや掲示物を作りたいときに適した方法です。

割り付け印刷は複数ページを1枚にまとめる

割り付け印刷は、複数ページのデータを1枚の用紙に縮小して配置する方法です。

「Nアップ印刷」と呼ばれることもあります。

たとえば、4ページ分の資料を1枚のA4用紙にまとめて印刷する方法が該当します。

分割印刷とは反対方向の機能と考えると理解しやすいでしょう。

分割印刷はどのような場面で使われるのか

分割印刷は、大判プリンターを用意しなくても大きな印刷物を作れるため、さまざまな用途で利用されています。

ポスターを作る場合

代表的な用途がポスター制作です。

学校行事、店舗のキャンペーン、社内イベント、展示会などで使用するポスターを、家庭用やオフィス用プリンターで作れます。

分割する枚数を増やせば、より大きな掲示物を作ることも可能です。

店舗用のPOPを作る場合

商品のキャンペーンやセールを知らせるPOPにも分割印刷を利用できます。

「SALE」や「新商品入荷」などの文字を大きく印刷したい場合にも便利です。

学校やイベントの掲示物を作る場合

文化祭や体育祭、学園祭などの掲示物にも利用できます。

案内図やスケジュールを大きく印刷すれば、離れた場所からでも内容を確認しやすくなります。

型紙を印刷する場合

洋裁やハンドメイドで使用する実寸大の型紙にも分割印刷が使われます。

A4用紙に収まらない型紙を複数ページに分けて印刷し、あとから貼り合わせることで実寸サイズにできます。

図面を印刷する場合

DIYや設計などで使用する図面を、複数枚に分けて印刷する場合にも利用されます。

ただし、寸法の正確性が重要な図面では、印刷倍率やプリンターの設定を慎重に確認する必要があります。

分割印刷にはどのような分割方法があるのか

分割数は、使用するソフトやプリンタードライバーによって異なります。

代表的なものとして、2分割、4分割、9分割、16分割などがあります。

2分割

1つのデータを2枚の用紙に分けて印刷する方法です。

横長または縦長の掲示物などを作りたい場合に利用できます。

4分割

縦2枚×横2枚の合計4枚に分割する方法です。

A4用紙を4枚使用する場合、2×2に並べた外形寸法はA2と同じになります。

9分割

縦3枚×横3枚の合計9枚に分割します。

4分割よりも大きなポスターを作りたい場合に適しています。

16分割

縦4枚×横4枚の合計16枚に分割する方法です。

非常に大きな掲示物を作れますが、使用する用紙が多くなり、貼り合わせる作業も増えます。

なお、選択できる分割数はプリンターやソフトによって異なります。

分割印刷で使われる「重なり」とは

分割印刷では、隣り合うページの一部を重複させて印刷できる場合があります。

この重複部分は「重なり」や「オーバーラップ」などと呼ばれます。

重なりを設定する理由

プリンターによっては、用紙の端まで完全に印刷できない場合があります。

また、複数枚の紙を貼り合わせるとき、まったく重なりがない状態では位置を正確に合わせにくくなります。

そのため、隣接するページに同じ画像を一部重複させて印刷し、その部分を目印にして貼り合わせます。

この重複領域を、実質的なのりしろとして利用することもできます。

分割印刷の基本的なやり方

具体的な操作方法は、使用するソフトやプリンターによって異なります。

ここでは一般的な流れを紹介します。

印刷したいデータを準備する

まず、PDFや画像など、印刷したいデータを用意します。

ポスターなどを大きく印刷する場合は、元画像の解像度にも注意しましょう。

解像度が低い画像を大きく拡大すると、写真や文字が粗く見える場合があります。

印刷画面を開く

使用しているソフトから印刷画面を開きます。

一般的には「ファイル」から「印刷」を選択します。

ポスター印刷や分割印刷を選ぶ

プリンターやソフトによっては、印刷設定に次のような項目があります。

「ポスター印刷」「分割印刷」「タイル印刷」などです。

名称や設定場所は製品によって異なります。

分割数や倍率を設定する

必要な完成サイズに合わせて分割数や倍率を設定します。

2×2、3×3、4×4などから選べるプリンターもあります。

重なりを設定する

重なり幅を設定できる場合は、貼り合わせやすい幅に調整します。

ソフトによっては、カットマークや位置合わせ用の目印を印刷できる場合もあります。

印刷する

設定内容を確認して印刷します。

印刷後は、ページの位置関係が分からなくならないように並べておくと作業しやすくなります。

余白を切って貼り合わせる

不要な余白をカッターやハサミで切り取ります。

画像や文字の位置を合わせながら、テープやのりを使って固定します。

表側にテープを貼ると目立つ場合があるため、可能であれば裏側から固定すると仕上がりが自然になります。

参考サイト

複数の用紙に分けて大きなポスターを印刷する|Canon ユーザーズガイド

PDFを分割印刷する方法

PDFは分割印刷でよく利用されるファイル形式です。

Adobe Acrobat Readerのポスター機能を利用する

Adobe Acrobat Readerには、大きなPDFページを複数枚の用紙に分けて印刷するための「ポスター」機能があります。

ポスター印刷では、倍率やページ同士の重なりなどを設定できます。

そのため、PDF形式のポスターや型紙、図面などを複数のA4用紙に分けて印刷したい場合に便利です。

ただし、操作画面や項目名はソフトのバージョンによって変更される可能性があります。

参考サイト

PDFを分割して複数の用紙に印刷する方法(2分割/4分割)|Office Hack

WordやExcelでも分割印刷できるのか

WordやExcel、PowerPointなどからでも、条件によっては分割印刷できます。

ただし、注意したいのは、これらのアプリ自体に必ずポスター分割機能が搭載されているわけではない点です。

プリンタードライバーの機能を利用する場合がある

使用しているプリンターのドライバーに「ポスター印刷」や「分割印刷」の機能が搭載されていれば、WordやExcelなどから印刷する場合でも利用できることがあります。

そのため、Wordなどの印刷画面に分割印刷の項目が見当たらない場合は、「プリンターのプロパティ」「詳細設定」「レイアウト」なども確認するとよいでしょう。

分割印刷に対応しているかどうかは、プリンターやプリンタードライバーによって異なります。

分割印刷のメリット

分割印刷には、大判印刷とは異なる便利さがあります。

大判プリンターがなくても大きな印刷物を作れる

最大のメリットは、A4などの一般的なサイズに対応したプリンターでも、大きな掲示物を作れることです。

大判プリンターを購入する必要がないため、一時的に大きなポスターを作りたい場合にも向いています。

自宅やオフィスですぐに印刷できる

印刷会社へ依頼しなくても、その場で印刷できます。

急いで案内や掲示物を作りたい場合にも便利です。

完成サイズを調整しやすい

分割数や拡大倍率を変更することで、目的に合わせてサイズを調整できます。

使用する用紙や掲示場所に合わせて柔軟に設定できることがメリットです。

分割印刷のデメリット

分割印刷には便利な点がある一方で、いくつか注意点もあります。

貼り合わせる作業が必要になる

複数枚に分けて印刷するため、印刷後に用紙を貼り合わせなければなりません。

分割枚数が多いほど、位置合わせや切り取りに手間がかかります。

継ぎ目が目立つことがある

複数の用紙をつなぎ合わせるため、完成後に紙の境目が見えることがあります。

店舗広告や展示会用ポスターなど、見た目の美しさが重視される用途では、大判印刷を利用したほうが適している場合があります。

用紙やインクを多く消費する

分割数が多くなるほど、使用する用紙の枚数も増えます。

全面に写真や背景色があるデザインでは、インクの消費量も大きくなる可能性があります。

元画像によっては画質が粗くなる

画像の解像度が低い場合、大きく拡大すると輪郭がぼやけたり、画像の粗さが目立ったりすることがあります。

特に写真を大きく印刷する場合は、元データの画質を確認しておくことが重要です。

分割印刷をきれいに仕上げるポイント

分割印刷の完成度を高めるには、印刷設定だけでなく、貼り合わせ方にも注意しましょう。

印刷プレビューを確認する

印刷前にプレビューを確認し、分割数や倍率、画像の位置などに問題がないかチェックします。

意図しない部分が切れていないか確認することも大切です。

重なりや位置合わせ用の目印を活用する

重なりやカットマークを設定できる場合は活用すると、用紙同士を合わせやすくなります。

定規とカッターを使用する

余白を正確に切り取りたい場合は、定規とカッター、カッターマットを使用するときれいに仕上げやすくなります。

カッターを使用するときは、安全面にも十分注意しましょう。

裏側からテープで固定する

可能であれば、用紙の裏側からテープで固定すると、表面にテープが見えにくくなります。

掲示物の見た目をきれいに仕上げたい場合に有効です。

分割印刷をするときの注意点

分割印刷を利用するときは、プリンター固有の仕様にも注意が必要です。

すべてのプリンターが対応しているとは限らない

ポスター印刷や分割印刷は、すべてのプリンターに搭載されている機能ではありません。

使用するプリンターの取扱説明書やドライバーの設定画面を確認しましょう。

フチなし印刷と併用できない場合がある

プリンターによっては、分割印刷とフチなし印刷を同時に使用できない場合があります。

その場合は、印刷後に余白を切り取って貼り合わせる必要があります。

型紙や図面は倍率を確認する

実寸サイズが重要な型紙や図面を印刷する場合は、「用紙に合わせる」などの自動拡大・縮小設定に注意が必要です。

意図せず倍率が変わると、寸法が正しく印刷されない可能性があります。

分割印刷と大判印刷はどちらがよいのか

分割印刷と大判印刷のどちらを選ぶべきかは、用途によって異なります。

手軽さを重視するなら分割印刷

学校や家庭、オフィスで一時的に掲示するポスターなどであれば、分割印刷は便利です。

一般的なプリンターで対応できるため、手軽に大きな印刷物を作れます。

仕上がりを重視するなら大判印刷

店舗広告や展示会用ポスターなど、継ぎ目のない美しい仕上がりが必要な場合は、大判プリンターや印刷サービスを利用するほうが適しています。

長期間掲示する印刷物についても、大判印刷のほうが向いている場合があります。

まとめ

分割印刷とは、1つの画像や文書を複数枚の用紙に分けて印刷する方法です。

A4サイズまでしか印刷できないプリンターでも、複数枚に分割して出力し、印刷後に貼り合わせることで大きなポスターや掲示物を作れます。

ソフトやプリンターによっては「ポスター印刷」や「タイル印刷」と呼ばれることもあります。

分割印刷は、ポスター、店舗POP、学校の掲示物、型紙、図面など幅広い用途で利用できます。

一方で、貼り合わせる手間がかかることや、継ぎ目が目立つ場合があることには注意が必要です。

また、分割印刷に対応しているかどうかや具体的な設定方法は、使用するソフト、プリンター、プリンタードライバーによって異なります。

印刷前に対応機能や倍率、余白、重なりなどを確認し、用途に適した設定で印刷することが大切です。

以上、分割印刷とはなんなのかについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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